【イベント案内】25.06.14「対談:金鎮香氏×康宗憲氏」

2025年の6月イベントのご案内です。

6.15共同宣言25周年記念集会として、政権交代のうねりの中、朝鮮半島の平和・統一に関して金鎮香さん康宗憲さんとの対談形式の講演会を開催する運びとなりました。

金鎮香先生は、大統領秘書室統一安保外交政策室長、南北関係室長などを歴任し、朴槿恵大統領により一方的に閉鎖される日まで、開城工団管理委員会企業支援部長として働かれ、現在は「韓半島平和経済会議」の議長をつとめられています。(著書:『開城工団の人々』)

2016年には当会主催・6.15宣言16周年記念集会でもお越しいただいており、「小さな統一の奇跡の空間/開城公団を再稼働せよ!」という題目で講演をして頂いたこともあります。(当時の講演内容のブックレットもございます。https://store.shopping.yahoo.co.jp/hangulesup/000000001197.html )

当会の顧問である康宗憲氏とともに、昨年12月に起こった尹錫悦による戒厳事態から罷免、政権交代、そして朝鮮半島の平和・統一など、さまざまなテーマでの対談を予定しております。(当日は通訳をおき、日本語でも内容が分かるように準備する予定です)

名称:6.15共同宣言25周年記念集会 『対談:金鎮香氏×康宗憲氏』
日時:2024年6月14日(土)午後2時開始 ※午後1時30分 開場
場所:名古屋国際センター(名古屋駅より徒歩7分/地下鉄桜通線「国際センター」駅すぐ)
   https://www.nic-nagoya.or.jp/japanese/aboutnic/access/
主催:NPO法人 三千里鐡道

お問合せは、コチラまで。

【イベント案内】24.06.15「対談:辛淑玉さん×安田浩一さん」

2024年の6月イベントのご案内です。

6.15共同宣言24周年記念集会として、日本におけるヘイト犯罪と対峙し続けてこられたお二方【辛淑玉(しん すご)】さん【安田浩一(やすだ こういち)】さんとの対談形式の講演会を開催する運びとなりました。

「ヘイト犯罪に抗してー日本社会の今を問う」をテーマとし、日本社内に蔓延るヘイト犯罪現場のこれまでの経緯と背景を紐解き、日本社会の今とこれからについての互いの想いを対談形式でお話いただきます。

名称:6.15共同宣言24周年記念集会 『対談:辛淑玉氏×安田浩一氏』
日時:2024年6月15日(土)午後2時開始 ※午後1時30分 開場
場所:名古屋国際センター(名古屋駅より徒歩7分/地下鉄桜通線「国際センター」駅すぐ)
   https://www.nic-nagoya.or.jp/japanese/aboutnic/access/
主催:NPO法人 三千里鐡道

お問合せは、コチラまで。

【イベントのご案内】6.18 「在日の今と未来」討論会(名古屋)

来る2022年6月18日(土)午後2時より、当会主催にて、
「在日の今日の問題、未来への課題 討論会」を開催いたします。

在日同胞社会は、多様化し、分散し、崩壊の危機にあることは、在日同胞社会に関心のある人みんなの共通認識ではないでしょうか。一方結婚移民以外にも事業目的での移住、留学生などのニューカマーが定着し、在日同胞社会と交わりあう機会も増えています。

一方、韓国、朝鮮と日本との国家関係は戦後最悪と形容されて久しいですが、K-POP、K-ドラマはますます日本でファンを増やしています。また韓国経済の躍進と日本経済の停滞は、両国の生活水準の逆転現象まで引き起こしているのが実情です。

この集会では、在日同胞社会の今日の問題を共有し、未来への課題と展望を語り合いたいと思います。平たい場で平たい議論ができればと思います。
(ご参加された皆様もに討論にご参加いただけます。)

当日の議論を先導する5名の方は、以下の通りとなります。
・都相太(NPO法人三千里鐵道理事長)
・金順愛(ケアプランモーメント代表)
・金正泰(前コリア国際学園校長)
・朴英二(映画監督)
・白アラリ (会社員)

(司会は、白康喜 三千里鐡道 事務次長)

ぜひ多くの方がご参加され、日頃思っていることをお話しいただければと思います。

 日時:2022年6月18日(土)午後2時開始 ※午後5時終了予定
 場所:安保ホール・601号室(JR名古屋駅から徒歩3分)https://g.page/ABOHALL?share
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朝鮮半島 永世中立化宣言を全面的に支持します!

久々の投稿です!みなさま、いかがお過ごしでしょうか。更新できておらず、申し訳ございません。

今回の記事は、今年の3月1日に、韓国・ソウルのタプコル公園にて発表された【朝鮮半島永世中立化宣言】(全文は、下段に記載しております)を受けて、私たち三千里鐡道の支持表明文を掲載いたします。この支持表明文は3月中旬に『朝鮮半島の中立化を推進する人々』にすでにお送りしております。

ぜひ、ご一読くださいませ。(baek)

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【朝鮮半島永世中立化宣言を全面的に支持します!】

3月1日、ソウルのタプコル公園にて『朝鮮半島の中立化を推進する人々』(常任代表・イヒョンベ氏)」によって「朝鮮半島永世中立化宣言」を朗読する行事が開かれ、その宣言の中で「八千万民族の念願と意志を込めた朝鮮半島の永世中立化を世界万国に厳粛に宣言する」と明らかにされました。

貴団体は、朝鮮半島の恒久的な中立化を推進するためには、南北が互いの体制を認め合う「コリア国家連合」を成し遂げる必要があると主張されました。これはまさに2000年の「6・15南北共同宣言」で合意された、低い段階での連邦制であり、国家連合を志向するものであるので、我々もまたこのための具体的な作業に、南北両政府が積極的に行動するよう、強く訴えていくつもりです。

朝鮮半島の永世中立化とはすなわち、長きに渡り軍事的緊張状態に置かれてきた朝鮮半島に恒久的な平和体制を構築する道です。また、朝鮮半島永世中立化は東北アジア全域を包括する平和体制の構築を志向し、このための礎石を築く契機になるものです。これは、朝鮮半島に深く関わる米国・中国・ロシア・日本など周辺諸国にとっても互恵的な利益をもたらすということは、本宣言に謳われているところでもあります。

我々『三千里鐡道』は、貴団体が公表した「朝鮮半島永世中立化宣言」を全的に支持し歓迎します。

宣言が予見した朝鮮半島の明るい未来に関し、わが民族のみならず周辺諸国の民衆とも活発な討論を通じて、これを支持する世論が拡大することを願います。

また、朝鮮半島の恒久的な平和体制が構築されるよう、我々在日同胞も母国に暮らす皆様とともに進もうと思います。

2021年3月
『NPO法人三千里鐡道』理事長 都相太 拝

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以下、朝鮮半島永世中立化宣言の本文(日本語訳)になります。

【朝鮮半島の永世中立化宣言】

「わが民族の未来は我々が自ら決める」。ここに我らは、朝鮮半島の中立化を宣言する我ら『朝鮮半島の中立化を推進する人々』は8000万我が民族の念願と意志を込め、朝鮮半島の永世中立化を全世界に向け厳粛に宣言する。断言するが、「朝鮮半島の中立化」だけが70年の歳月にわたりこの地に持続した民族内部の葛藤と対立を清算し、強大国の利害関係に起因した戦争の脅威と恐怖から脱する道であり、北東アジアの共同繁栄と世界平和への礎石を築く道であると確信する。

我が民族は数千年間、この地で独自的で高度な文化を育み自主的な生活共同体として暮らしてきた。しかし前世紀に、帝国主義の強奪と覇権主義の抑圧の下で凄絶な逼迫と苦難を経験した。1945年の第2次世界大戦終戦により日本帝国主義の圧制からは脱したが、間もなく戦勝国間の利害衝突によって民族の分断と内戦を経験し、その傷跡と後遺症は今も同胞に致命的な苦痛を強いている。

だが、全世界が認めて注目しているように、我が民族はもはや、前世紀の恥辱にまみれた弱小民族ではない。今日、我々は経済的にも軍事的にも自立と自彊の道を力強く歩んでいる。特に「文化民族」の伝統を受け継ぎ、世界を先導する文化力量を誇示する創意的な民族であることを想起してほしい。今や我らは、国際社会の堂々たる一員として自他が認める自主的な民族である。これがまさに、「わが民族の未来は我々が自ら決める」という信念を世界市民の前に宣布する理由だ。

わが民族は南北間の国家連合を成し遂げ、統一の道に進む朝鮮半島の中立を恒久化するために、南北はまず相互体制の完全な認定を前提とする『コリア国家連合』(Confederation of Korean States)を形成しなければならない。この過程を通じて、我々は分断と戦争の傷をともに治癒し、和解と共存の道を模索しながら民族の宿願である統一国家の樹立に向け進まねばならない。これまで南北は異口同音に統一を叫んできたが、激しい対峙状況だけを繰り返してきた。

故に、朝鮮半島の中立化だけが統一を妨げる相互不信と軍事的対峙という障害を解消し、周辺強大国の利害追求がもたらした抑圧の軛を断ち切る唯一の道なのだ。統一を成そうとする究極的な理由が、他ならぬ朝鮮民族の共存と繁栄にあるのなら、統一への道で共存と繁栄を現実的にまず確保する方案が、まさに中立化なのである。

この中立化の道は、単に我が民族の生存のためだけではなく、米国、中国、ロシア、日本などを含む近隣諸国の共同利益にも合致する。中立化した『コリア国家連合』は、不安定な朝鮮半島情勢に起因する極度の対峙状況を解決し、国際社会の戦略的利益を画期的に増大させる第三の道を模索するだろう。その通路として「北東アジア自由経済地域」を運用し、ここで世界の国々が互恵的な国益を追求できるという真理を我々は共有したい。

特に米国と中国は、『コリア国家連合』の登場によって相互対決が克服された朝鮮半島において、紛争と葛藤が覇権的・理念的に熾烈さを増している両国間の対決構図を、平和的に解決していく一つの突破口を模索しなければならない。何よりも、莫大な軍事費用をかけて相手国に圧力をかけ、戦略的目標を達成しようとする冷戦時代の発想は、人道的でも平和的でも経済的でもなく、また可能でもないからだ。 

よって我々は、発想の転換を通じた朝鮮半島と北東アジアの恒久的な平和定着のために、関連諸国と全世界に向け以下の事項を厳粛に要求する。

大韓民国政府と朝鮮民主主義人民共和国政府に勧告する
朝鮮半島に存在する二つの国家は、民族問題の自主的解決に向けた対話の場へ虚心坦懐に臨まねばならない。自主性はすべての生命にとって至高至善の価値だ。民族の自主のために、両国首脳はただちに会同し、両国が同時に中立化の意志を宣布して、自主的な中立化に向けた具体的な方案づくりに着手すべきである。また、2000年に南北の首脳が『6.15南北共同声明』で公表した「低い段階の連邦国家」、すなわち「コリア国家連合」の構成に着手しなければならない。

続いて南北の両首脳は米国と中国の指導者を招請し、70年に及ぶ戦争状態を終息させ、北東アジアの平和体制を包括的に構築する『朝鮮半島平和条約』を一括締結するよう勧告する。条約締結は同時に、米中両国が北東アジアにおける平和体制を恒久的に担保する「朝鮮半島の永世中立化」を保障することで、世界史の里程標となる歴史的な課題の当事者たる自覚を促すことにもなるだろう。

アメリカ合衆国の市民と政府に勧告する
米国はこれまで、軍事的同盟と経済的パートナーとして韓国と利害をともにしてきたが、その関係に肯定的な側面もなくはない。米国はしかし、1945年に他の大国と共に朝鮮民族の意志に反して一方的に朝鮮半島を分断させたことで、その後に朝鮮民族が受けた凄惨な戦争と隷属の被害を記憶しなければならない。加えて、今後も朝鮮半島で軍事的な緊張を激化させようとするなら、その歴史的責任から自由ではないことを厳しく指摘する。

そして万一、互恵的な「韓米同盟体制」を新しい世界戦略の橋頭堡に利用しようとするならば、平和を希求する全世界市民の指弾を免れず、何よりも朝鮮半島民衆の激しい抵抗に直面することになるだろう。韓国の領土を利用して東北アジアの平和を撹乱する戦略や、戦争をも辞さない攻勢的戦略を取るのなら、これは前世紀の覇権主義を踏襲する時代錯誤的な政策だという事実を知るべきである。そうではなく、朝鮮半島の中立化を通じてこの地域での敵対関係を克服するなら、米国は外交的、軍事的、経済的利益を最大化できるという発想の転換を模索すべきである。

中華人民共和国の人民と政府に勧告する
韓国と中国は古来より、地政学的な位置と縁で断絶できない外交関係に置かれている。しかし中国は、朝鮮戦争への参戦によって紛争解決に伴う相応の責任を担うことになった。また、大陸勢力と海洋勢力の不安定な戦略的利害衝突が朝鮮半島を取り囲んでおり、ここに中国が一つの基軸を成している現実を我々は直視する。

しかし、朝鮮半島の中立化を通じて不安定な軍事的、経済的な覇権的衝突を解消するなら、北東アジアで中国の安全保障と経済的利益に極めて有利な結果をもたらすだろう。韓国と中国は、最も近密な文化的理解と新世紀の経済的共生関係を継承していく、対等で相
互利益を共有するパートナーになるべきである。よって、朝鮮半島が中立化すれば北東アジア地域の緩衝地帯化が実現し、中国は外交的・軍事的な勢力均衡を達成できるという大局的な政策を模索すべきである。

平和を愛する世界市民と各国の指導者に訴える。
朝鮮半島の中立化を通じて実現する『コリア国家連合』は、北東アジア地域の不安定な勢力均衡を正すと同時に、国際平和を撹乱する戦争の危険を一掃する道である。特にコロナ以後の時代は、人類の生き方に根本的な変化を求めている。軍事力だけで維持されてきた国際秩序も、善隣と平和秩序を志向する歴史的要求に応えねばならない時代が近づいている。

したがって、朝鮮半島の中立化が目指す和解と共存のモデルは、世界の平和体制構築において先導的な事例として記憶されるだろう。世界の平和を追い求めるすべての国の指導者たちは、非同盟の原則、外国軍の進入禁止及び朝鮮半島の非核地帯化などを含む包括的な『朝鮮半島平和条約』の一括締結を全面的に支持してほしい。また「朝鮮半島の永世中立化」を支持し、北東アジアの平和、さらには世界平和の礎石を築く記念碑的な事業に積極的に参加するよう、丁重に要請する。

よってここに、我ら『朝鮮半島の中立化を推進する人々』は、上記した平和と繁栄、統一を希求する朝鮮民族の痛切な願いを込めて、次のような朝鮮半島中立化の決意を全世界の市民に表明する。

●朝鮮半島の中立化に向けた我々の決意
一、我々は自主的な民族として朝鮮半島の永世中立を宣言する。
一、我々は朝鮮戦争の終戦と北東アジアの恒久的な平和定着のために、主な参戦国(韓国、朝鮮、米国、中国)間で『朝鮮半島平和条約』の一括的な締結を促進する。
一、我々は朝鮮半島の中立化と同時に南北の『コリア国家連合』を発足させ、「北東アジア自由経済地域」を建設して、戦争のない平和な世界を実現する。

2021年3月1日           
『朝鮮半島の中立化を推進する人々』

在日同胞は祖国の運命と一時も離れて生きることはありませんでした。

6月27日、G20出席のため来日した文在寅大統領は、在日同胞と初めての同胞懇談会を持ちました。
その日本語訳をしてくださった方がいますので、ここに紹介します。

文在寅大統領の在日同胞晩餐懇談会演説全文

同胞の皆様、お会いできて嬉しいです。1時間30分で着く距離なのに、伺うまでに長い時間がかかりました。
海外歴訪のときに多くの同胞たちに会ったのですが、今日はいつになく格別な気がします。

時には差別に耐えて、ここを生活の基盤にして生きてきたのか、至難の業なのではないか、見当だけでも痛みが感じられます。
しかし、皆さんはどんなに生活が苦しくても決して祖国を忘れませんでした。
祖国ができなかった時でも、祖国への愛を捨てたことはありません。

尹東柱詩人の詩「星を数える夜」のように、星一つごとに美しい一言を歌ってみて、母を偲んで、韓国人のアイデンティティーを守ってきました。
在日同胞たちは祖国から恩恵を受けたことがなかったとしても、祖国が危機に瀕したときに一番最初に駆け付けました。在日同胞たちの崇高な犠牲は、大韓民国の歴史に刻まれています。

69年前、朝鮮戦争が勃発し祖国が風前灯火の危機に瀕すると、642人の在日同胞青年たちが砲火に包まれた祖国に向かいました。志願して参戦した在日学徒義勇軍でした。生業と学校、愛する家族を後にしたまま、海の向こうに祖国の自由と平和のために身を投げました。中東戦争に参戦して世界から愛国心を称賛された海外在住イスラエル留学生たちより十七年も先の話です。その時に参戦された方々の中で、今生存されている方は8人しかいません。何人かを必ずお連れしようとしましたが、皆さん健康がよくありませんでした。
崇高な愛国心の前に、格別な尊敬と感謝のご挨拶を捧げます。

在日同胞たちは、大韓民国の経済を起こす上でも大きな役割を果たしました。
1965年まで在日同胞たちは祖国に2千万ドルを超えて投資しました。大韓民国の総輸出額が年間1億ドルに満たなかったときのことです。
1970年、ここ大阪で開かれた世界博覧会に後援会を結成し、50万ドルの基金を募金し、韓国館建立のために尽力してくれたのも在日同胞たちでした。
1988年のソウル五輪には、在日同胞たちが100億円を寄付して成功を収めました。
1997年に襲った通貨危機当時、在日同胞たちが外貨送金運動を繰り広げて送ってくれた780億円は、大韓民国が経済危機を克服する上で大いに役立ちました。
2002年の日韓ワールドカップは、歴史的な和合の場でした。民団と朝鮮総連は最初の共同応援団を構成し、一つになった応援の喊声はワールドカップ四強神話につながりました。

昨年行われた平昌冬季五輪にも在日同胞の声援が加わりました。民団を中心に後援金2億円を募金し、応援団を結成して平昌の冬を熱くしました。
在日同胞は祖国の運命と一時も離れて生きていませんでした。民団を中心に、祖国に大きな力になってくださいました同胞の皆様に、深い感謝と尊敬のご挨拶を差し上げます。

同胞の皆さんは経済発展の心強い支えになっていただけでなく、大韓民国の民主化にも犠牲と献身で共にされました。軍部独裁時代、多くの在日同胞青年たちが公安統治のために操作されたスパイ事件の被害者になりました。
昨年12月、「在日同胞留学生スパイ操作事件」の被害者たちが集まってつくった「在日韓国良心囚同友会」が「第3回民主主義者金槿泰賞」を受賞しました。今年の初め、ソウル高裁でスパイ団操作事件の被害者に34度目の無罪が宣告されました。再審で無罪判決が続き、民主化有功者と認められたりもしますが、心の深い傷を癒やし、奪われた時間を取り戻すにはあまりにも不足しています。政府は真実を究明し、傷を癒やすための努力を続けていきます。何より独裁権力の暴力に深く傷ついた在日同胞捏造スパイ被害者の方々と、家族に大統領として国家を代表して心からの謝罪と慰労の言葉を申し上げます。

愛する在日同胞の皆さん。
同胞社会は様々な変化に直面しています。民団に加えて、新定住者、帰化者、次世代など、さまざまな構成員が互いを包容し、共同体の外縁が広がり、力量がさらに大きくなることを期待しています。
政府も在日同胞社会の統合のために必要な支援を惜しまないでしょう。

ここ大阪と関西地域は日本で一番先に位置する民族教育の胎動地です。本日、白頭学園、金剛学園、京都国際学院館、コリア国際学園の教職員皆様がご一緒してくれました。私たち皆の未来三代を献身的に育てていらっしゃる先生たちに深く感謝します。同胞社会の未来を導く次世代が、日本社会で民族のアイデンティティを守り、堂々とした主流に成長できるよう、民族学校と民族学級への支援を強化します。

次世代の母国訪問プログラムを拡大し、同胞社会はもちろん日韓関係の発展に貢献する次世代人材育成に力を入れます。
ここ大阪近辺の地域には、私たち民族の悲しくて痛い歴史を持つウトロ村があります。ウトロは植民地時代の強制徴用で、京都軍用飛行場建設に動員された朝鮮人の集団宿舎でした。強制退去の危機もありましたが、今、両国政府と市民団体が力を合わせてウトロ住民のための住宅を建設しています。私も、参与政府時代、韓国政府の予算支援に役立ったと言って、ウトロ住民団体から感謝牌をもらったことがあります。3.1運動および臨時政府樹立100周年を迎える今年には、ウトロ平和記念館建立を推進しています。ウトロが平和と人権を学ぶ歴史の生きた教育場になることを願っています。
在外国民の安全は何よりも重要な政府の責務です。

昨年、海外安全擁護センターを新設し、今年は「在外国民保護のための領事助力法」を公布しました。特に地震や台風など予期しない災害と事故に遭ったときに信じて頼れる大韓民国になります。

韓国と日本は1500年間文化と歴史を交流してきた身近な隣人であり、古い友人です。
私たちはすでに友好と信頼に基づいた交流が、両国の文化を花咲かせたことをよく知っています。2017年10月、両国の市民団体が共に努力して「朝鮮通信使」をユネスコの世界記録遺産に登録しました。両国国民間の交流と出会い、理解と協力は、日韓両国が未来に向けて共に進む踏み石になっています。去年1年間に史上初めて1千万人を超える両国の国民が行き来しました。 日本の若者たちの間では「第3次韓流ブーム」が吹いています。
日本の多くの若者が防弾少年団やTWICEに熱狂しており、在日同胞たちが密集して住んでいる大阪生野区コリアンタウンを訪れ、韓国の味覚や味わいを楽しんでいます。毎年韓国語を学ぼうとする学生も増えていますね。

また韓国の若者ももうずいぶん前から日本の大衆文化や日本の味に慣れて、日本の隅々を旅しています。
在日同胞一世代たちが困難の中でも、連綿に祖国の文化を守ってきたので、日本での韓流がより身近に近づくことができました。
政府もみなさんがやってきたように、どのような困難にも揺れない日韓友好協力関係を築くために努力します。

愛する同胞の皆さん。
来年東京で夏季オリンピックが開催されます。近隣の日本がオリンピックを成功裏に開催できるように、誠意を持って協力していきます。また、来年の東京オリンピックには南北選手団が共同で入場し、四つの種目で単一チームが出場する予定です。南北選手団の一つになった姿は、世界中の人々の胸を、もう一度平和の感動で満たすことになるでしょう。朝鮮半島の平和が北東アジアの平和につながり、葛藤の時代を超えて和解と協力の時代に進むように力を合わせてくれると信じています。

皆さんが祖国を愛してくれたのに比べて、祖国は皆さんに足りないことが多いです、痛みや傷が一瞬にして消えることはありませんが、少しずつ痛みを希望に変えていきます。もう皆さんに心から報われる道は、大韓民国を誇りに思う国にすることです。あの国がまさに私の祖国の大韓民国ですね、皆さんが誰にでも自慢できる国、人生の中で力になる祖国になるよう努力します。
ありがとうございます。

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